歯の着色(ステイン)について
2021年4月26日
先日、歯の着色を取るために当院に訪れたシニア世代の女性の患者さんがいらっしゃいました。
クリーニングを終えてキレイな歯になった後に「お茶やコーヒーが好きなのですぐ着色してしまうのよね」とおっしゃっていました。お茶の種類を伺うとゴボウ茶とのこと。
以前に歯石取りで来られた患者さんは黒豆茶を飲まれて着色に困ってたことを思い出しました。
そこで着色しやすい飲み物などの原因や日頃気をつけた方が良いことをご紹介したいと思います。
・歯の着色(ステイン)の原因は?
歯の周りにはペリクル(唾液の成分)という膜があり歯を保護する一方、色素を吸着する性質があります。
お茶類に多く含まれるタンニン、赤ワインなどに含まれるポリフエノール、タバコのヤニなどがペリクルと結びついてしまうと着色します。
・着色しやすい飲食物はどんなもの?
紅茶、ウーロン茶、緑茶🍵などのお茶類(健康茶も)←ペットボトルのものより茶葉から淹れたり煮出したりしたものの方が着色しやすいです。
赤ワイン🍷、コーヒー☕️、カレー、チョコレート、タバコなど。
・着色を防ぐためには?
着色(ステイン)の付きやすいものを摂る時には口にする前後にお水を飲んだり、食後にキシリトールガムを噛んで唾液を出すようにする事も効果的です。
着色汚れを落とす効果があり歯の面に優しい歯磨剤で丁寧に磨きましょう。
定期的に歯科医院での歯の表面を磨くPMTC(クリーニング)をおすすめします。
・着色が付いてしまったら‥
毎日の歯磨きを頑張っても着色を防ぐこと、落とすことには限界があります。歯の表面が歯石や歯垢でザラザラしているとその上に着色しやすい状態になってしまいます。
歯のキメを整え着色しにくい強い歯にして歯周病の予防が出来るPMTC、エアフロー(ステイン除去)を受けまょう。
※タバコ以外は着色しやすい飲食物は健康に良いものばかりです。お口のお手入れを気づかいながら上手く摂り入れたいですね🌸