2021年10月16日
自宅に置いてある歯磨剤に「フッ化物配合」や「フッ素」「フッ化ナトリウム」等と記載されていますか?
そして、フッ素濃度が以前より多く含まれるようになったのをご存知でしょうか?
日本でも2017年3月に厚生労働省によりフッ化物イオン濃度の上限を1000ppmから1500ppmの国際的な基準になりました。
それにより、大人の歯磨き粉には現在1450ppmのフッ素濃度のものが販売されるようになりました。
以前から虫歯予防にはフッ素と言われており、実際フッ素を普及させた事により虫歯の減少をもたらしたと評価されています。
何故かというと
フッ素により歯の脱灰の抑制(歯質強化)、再石灰化の促進、虫歯菌の代謝作用を阻害し、虫歯菌が出す酸の産生を抑制する作用があるからです。
そして、フッ素入りの歯磨剤に対する考え方にも以前より大きく変わってきています。
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・歯磨きの補助剤→積極的な予防剤へ
・虫歯の予防には歯磨きより→フッ素配合されていること
・フッ素の使用は永久歯萌出まで→生涯にわたって使用する
・適応量は規定なしから→年齢によって変える
・歯磨き後のうがいは何回も行うより→5〜15mlの量で5秒ほどでゆすぎ1回のみ行う
・歯磨きしてゆすいだら1〜2時間は飲食しない
となっています。
できるだけ虫歯になりたくないのであれば磨くだけでなく、フッ素入りの歯磨剤を使う、濃度の高いものを使うというのも歯を守るために必要なこととなっていますので、歯磨剤を購入する時にはフッ素が入っているか、フッ素濃度はどうか確認してみると良いですね。
ただし、6歳未満の子供には1500ppmは高すぎるので注意してくださいね。
6歳未満は500ppmまで
15歳未満は1000ppmまでが良いです。
また、フッ素は毒だから取らない方がいいという考え方もあります。
確かに多量摂取すると歯に異常をきたしたり、命に関わることがありますが
普段摂取している塩分や糖分、抗生剤等の薬と同じで用法容量を守れば健康の維持につながりますが、守らなければ健康被害が及ぶのと同じと考えていだだければいいかと思います。
ただし、フッ素だけで必ず虫歯が防げるわけではないですのでご注意下さい❗️